外から帰ってくると、室内がなんとなく臭うと感じたり、脱衣所の壁が黒ずんできたと気になったりすることはないでしょうか?また、喫煙者であれば、壁紙が黄ばんできたと気がつくときがあると思います。このような異臭や壁紙の変色の原因は、生活臭やタバコのヤニ、壁紙にカビ菌が繁殖していることが原因です。こういったお悩みは、無光触媒コーティングを塗布することで解決できます。本記事では、無光触媒コーティングについて解説します。

無光触媒コーティングとは

壁紙に薬剤を塗布してコーティングする技術は、従来からありました。従来のコーティング剤は、光触媒コーティングといい、紫外線に反応することで汚れやニオイのもとを分解するものでした。しかし光触媒コーティングは、紫外線が届かないところでは効果が発揮できないという弱点がありました。たとえば、太陽光が届かない自宅の部屋や、窓のない会議室などは紫外線と反応できないため、光触媒コーティングの効果を最大限に発揮できません。無光触媒コーティングは、こういった従来のコーティング剤の弱点を改善した、画期的なコーティング剤です。無光触媒は空気中の酸素や水分と反応するため、紫外線がなくても従来と同様に、ニオイや汚れの分解ができる点が最大の特徴です。光の届かない部屋や、窓のない部屋など、どのような状況でも常に効果を発揮できます。

無光触媒コーティングで得られる効果

ここでは、無光触媒コーティングを施工することで得られる効果について解説します。無光触媒コーティングを施工すると、以下の効果を得られます。

・防汚・消臭・カビ防止・帯電防止・有害物質の除去

防汚

壁紙や家具などの表面には、空気中に浮遊する汚れのもととなる物質や、カビの原因となる菌などが付着します。 これらの汚れがたまると、汚れが目立つようになったり、カビが発生して黒ずんでしまったりしてしまいます。見た目が悪くなるだけでなく、そのまま放置しておくと、表面が劣化する原因になるでしょう。 しかし、無光触媒コーティングを施すと、表面に薄い膜が形成されます。膜があることで汚れを浮かせるため、掃除が簡単になり、メンテナンス性が向上します。

消臭・抗菌

喫煙をする方やペットを飼っている場合は、壁紙や家具などの表面に、タバコやペットのニオイが付着することがあります。また、料理や普段の生活などによって発生したニオイも不快感の原因です。無光触媒コーティングを施すことで、こういったニオイ成分を分解することができ、清潔で快適な空間を維持できます。さらに抗ウイルス効果も期待でき、大腸菌群やレジオネラ菌などを分解除去、抑制できます。飲食店の厨房や、公共施設への施工を行うことで、多大なメリットを受けられるでしょう。

カビ防止

無光触媒コーティングは、カビの発生を抑制する効果があります。また、すでにカビが発生している場合は増殖を抑え、原因となる菌を分解、除去します。太陽光の紫外線が届かない場所でも効果を発揮するため、換気の効かない場所や浴室に有効です。

帯電防止

無光触媒コーティングは、表面にコーティングされたものの帯電を抑制する効果があります。たとえば、電子機器の表面に塗布し、帯電を抑制することで、静電気が原因となる電子機器の故障を防げます。 さらに、家電製品の表面に塗布すると、帯電を抑制するためホコリを寄せ付けず、簡単にお手入れできるようになるメリットがあります。

有害物質の除去

無光触媒コーティングは、有害物質の除去にも効果的な技術です。具体的には、無光触媒コーティングを施した壁や天井、床などの表面が、空気中の有害物質を触媒作用で分解します。無光触媒コーティングで除去を期待できる有害物質には、次のようなものがあります。

・アンモニア・ホルムアルデヒド・トルエン

トイレのニオイでよく知られるアンモニアは、掃除で取り切れず、便器内やトイレの壁などに付着してしまった排泄物が、細菌によって分解されることで発生する有害物質です。特有の刺激臭があるのが特徴です。 ホルムアルデヒドは、家具や建材などから発生する有害物質です。目がチカチカしたり鼻水が出たり、のどの痛みやせきといった、シックハウス症候群の原因になります。 トルエンもホルムアルデヒドと同様に、家に使われている接着剤や塗料などから発生する有害物質です。 無光触媒コーティングはこういった有害物質を除去できるため、トイレのようにニオイが気になる場所や、敏感な体質の方がご家族にいる場合は大きなメリットが得られるでしょう。 さらに花粉に対しても効果を発揮するため、花粉症に悩む方は空気清浄機と併用することで、居心地のよい空間を作れます。

無光触媒コーティングが利用される場所

紫外線が届かない場所でも利用できる無光触媒コーティングは、さまざまな場所で活用できます。具体的には、以下のような場所での利用が効果的です。

外壁や窓ガラス

無光触媒コーティングは、建物の外壁や窓ガラスにも応用されています。表面にコーティングを施すことで、防汚効果だけでなく、建物自体の耐久性やメンテナンスのしやすさを向上させることができます。 とくに建物の外壁は、外気にさらされている影響でダメージを受けやすい状態です。外壁に無光触媒コーティングを施工すると、汚れが付着しにくく、汚れが付いた場合でも簡単に落とせるため、結果的に外壁自体の寿命を延ばせます。

リビングのクロスや天井

無光触媒には、カビの発生を防止する効果があります。そのため、リビングのクロスや天井に無光触媒コーティングを施工すると、クロスや天井へのカビの発生を防げます。 環境によって万が一発生した場合でも、カビが飛散してアレルギーや健康被害を引き起こすことを防ぎます。また、消臭や抗菌効果もあるため、トイレの壁や床への施工も効果が期待できます。

水回りや収納

水回りで施工すれば、カビやニオイの発生を防止できます。とくに浴室の床や壁、排水口周りなどは湿気がたまりやすく、カビが発生しやすい場所です。無光触媒コーティングを施すことで、カビの発生を抑制し、清潔な状態を維持できるでしょう。 洗面台に施工すれば、無光触媒コーティングによって膜が形成されるため、汚れが付着しても簡単に落とせます。 また、衣類や靴などが保管されている収納スペースは、湿気がたまりやすいうえ、ジャケットやカバンなどに付着しているタバコのなどの不快なニオイがこもってしまいます。 こういった場所に無光触媒コーティングを施工することで、衣類や靴のニオイの消臭をするとともに、カビの発生を抑制できます。

無光触媒コーティングの価格相場

無光触媒コーティングの施工価格は、業者によって差があります。1畳あたり約3,000円からという価格を提示している場合もあれば、20畳までの施工で値段を提示している場合もあります。 無光触媒コーティングは施工後に効果が持続するため、初期費用はかかりますが、長期的な視点で見るとメンテナンスの費用は抑えられるでしょう。 価格はあくまで一例であり、実際の価格は施工業者や素材、施工する面積などによって異なるため、見積もりの依頼をおすすめします。

まとめ

この記事では、無光触媒コーティングについて、効果や施工におすすめの場所を解説しました。無光触媒は紫外線が不要なため、太陽が届かない場所でも施工でき、コーティングすることで抗菌、消臭、防汚効果など幅広いメリットがあります。 効果は長く持続するため、適切な場所に施工すれば大きな効果が期待できるでしょう。施工業者を選ぶ際は、必ず見積もりをとり、ほかの業者と比較をおすすめします。無光触媒コーティングの効果を正しく理解し、清潔で過ごしやすく、快適な空間を実現しましょう。

更新日:2023年12月4日(月)

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